スーパーの果物コーナーでよく目にするDoleのパイナップル。丸ごと購入して自宅で捌くと葉っぱの部分(冠芽)はゴミになりますが、今回、パイナップルの再生にチャレンジしてみました。先ずは、水耕栽培で根っ子が生えるまでをご紹介します。
【冠芽の水耕栽培】根っ子の成長を観察
パイナップルの葉を切り落としたら、切り口が腐らないように果肉を丁寧に取り除きます。この後、ネット情報では腐敗防止のため、切り口の乾燥を推奨していますが、実践すると乾燥工程で葉の元気がなくなり枯れはじめ、水耕栽培しても根が生えず、結局、切り口も腐ってしまったので(以下、失敗談でご紹介)、今回は乾燥工程を省き、水耕栽培をスタートしました。
毎朝晩2回、水を交換して、日中は日当たりの良いベランダ、夜は室内に取り込みました。その結果、
約2週間が経過した頃、切り口ではなく、葉と葉の間から根が生えてきました。
このような根の生え方ならば、切り口近くの枯れた葉っぱは、事前に取り除き水耕栽培をはじめた方が良かったのかもしれません。次回、改めて検証したいと思います。
土植え準備(赤玉土7+腐葉土3+緩効性肥料)
このまま水耕栽培を続けても良かったのですが、夏期休暇などで自宅を数日間離れるケースを考慮すると、土植えに切り替えて自動給水器で水やりをした方が日々の管理が容易です。そこで、枯れた葉っぱを取り除き(カビ防止)、腐りかけ変色した切り口を少し切り落として、土植えの準備を行ないました。
土の配合[赤玉土:7割 腐葉土:3割 緩効性肥料]
パイナップル栽培用の土の配合を調べてみると、赤玉土6割+腐葉土2割+川砂2割や、赤玉土(もしくは鹿沼土)5割+腐葉土3割+川砂2割など、赤玉土に腐葉土と川砂を混ぜた土が一般的なようです。また、肥料については、油かす6割+骨粉4割や緩効性肥料化学肥料など紹介されています。
これら情報を参考にホームセンターに行くと、赤玉土と腐葉土が黄金比の7:3で配合された便利な土が売られていたので、元肥と共に即購入。
植木鉢とスタンド、ネット、石はセリアで全て100円で購入して、パイナップルを土植えしました。
自動散水機
Amazonで購入した乾電池式の自動散水機。10m のホース付きで価格は\3,890とお手頃です。
給水タイマーは最短12時間で設定できるため、朝晩2回の給水が行えます。給水時間は最大3分間、給水量を実測すると約800mℓでした。複数の鉢に給水するには、少なそうに思えましたが、3つの鉢に分岐して3分間の給水を行なうと、全ての鉢底から水が溢れ出る十分な水量が確認できました。実際に、自動散水機を導入してみると、朝晩の水やりの手間がなくなり、水やりを忘れる心配もなくなりました。
1つ残念な点は、給水時刻が指定できないことです。平日、夜遅くに設定すると、その時刻を起点として12時間後や24時間後に給水されます。給水したい時刻に初期設定する必要があるので、休日など時間に余裕があるときに設定しましょう。
黄色く熟したパイナップルの冠芽には既に根が生えていた?
全面が黄色く熟したパイナップルを購入して、冠芽の葉っぱをめくると、写真のように根っ子らしきものが生えていました。このまま鉢植えして育ってくれるか確認してみます。
【失敗事例】枯れかけの葉っぱの水耕栽培
美味しそうなパイナップルを購入し、切り落とした葉っぱで再生を試みました。先ずは、切り口が腐らないように一晩乾燥させて、翌日から水耕栽培を開始しました。
ミネラルウォーター用のペットボトルを加工して鉢をつくり、水耕栽培をスタート
毎日、朝晩2回の水交換を欠かさず行い、昼間はベランダ、夜は室内で約2週間育てましたが、葉は枯れ、切り口は腐ったように変色して、根を出すことはありませんでした。
後日、同じ方法で元気な葉っぱを用いて水耕栽培を再チャレンジしましたが、上記の通り、約2週間で根っ子が生えてきましたので、パイナップルを再生する場合、枯れてない元気な葉っぱを選んだ方が良さそうです。